NEXT CRAFTS GENERATION - Kanto Eleven Project

MEMBER

04.埼玉県
川口錫器
錫光

Profile

埼玉県川口市北部、田園風景の残る静かな住宅地に、錫専門の小さな工房を営んでいます。作り手は2人、便利な機械も置かないため、元より量産はせず、全てを手作業で一貫制作します。数ができない分、「一つ一つ丁寧に」がモットー。特筆すべきは、「ロクロ挽き」による成型と、「ツチメ打ち」「漆塗り」などの表面加工の技術。その希少性のある技術で、錫の魅力を特徴的に引き出します。

ものつくりの現在(いま)

錫光の作り出す錫製品の特徴は、ロクロ挽き技術と表面装飾にあります。中でも、ロクロ挽きと装飾のツチメ打ちは、機械に頼らない年季のいる手技です。まさに先代が「現代の名工」と認められた技術です。しかし今の時代その保持者が激減しています。そんな現状にあって、先代を間近に見て感じてきた者として、その技を保持し後世に伝えていくことが当然の責務と感じています。なので、新しいものを作り出す時にも、この手技を使う作りにすれば技術そのものを残していけると考えます。回転体で挽き目の細かな滑らかな仕上がりと表面に施したツチメ柄をはじめとした表面加工に錫光のこだわりがあります。

目指すさき

アナログ的伝統的手仕事であっても、その技法で今の時代に合ったものづくりは可能だと思っています。一方で土や木の器、茶の湯然り、アシンメトリーなものを良いとする嗜好があります。駆け出しの頃は、カチッとした作り、整然と並んだツチメを打たなければ師匠から叱責されたものです。しかし今、原点のロクロ挽きは残しつつ、アシンメトリーを取り込みたい。目指す先は「守破離」。「守」から「破」そして「離」への挑戦です。